Vol.193Pick Up

透明な歌声で世界中に引っ張りだこ! 井上あずみさん&ゆーゆさん


 2018年2月25日(日)にオークランドで開催された第17回Japan Day。スタジオジブリ映画作品「となりのトトロ」や「さんぽ」でお馴染みの井上あずみさんと、NHK「みんなのうた」に3年連続で選ばれた娘のゆーゆさんが親子で登場し、会場を盛り上げました。最近では親子で活動することが多いという井上あずみさんとゆーゆさんに、お話を伺いました。

井上あずみ&ゆーゆ

所属事務所:DoReMi
Web:http://www.doremi-net.co/
Blog:https://lineblog.me/azumi_yuyu/

代表曲
井上あずみ:君をのせて、となりのトトロ、さんぽ
ゆーゆ:6さいのばらーど、タン・タン・タン、はんぶんおとな

歌手を目指そうと思われたきっかけは?

あずみさん(以下、あ):小さい頃から歌うことが大好きでした。人前で歌うと皆が拍手してくれるのが嬉しくて。それにのど自慢大会などに出場して賞を取ると商品がもらえたりもするので、「歌を歌うと良いことがいっぱいあるな」と子どもながらに思っていたんです。それで漠然と歌手になりたいと考えるようになって、合唱団や歌謡研究所に所属したりするようになりました。実際にデビューして地元の石川県から上京してきたのは高校卒業直後のことです。

ゆーゆさん(以下、ゆ):私も元々歌うのが好きだったんです。そしたら5歳の時に母のアルバム「ジブリ名曲セレクション - Dear Ghibli -」に収録される予定になっていた「ナウシカレクイエム」に「子どもの声が欲しい」ということになったらしく、私が選ばれました。そのレコーディングが楽しくて楽しくて、またやりたいと思ったのがきっかけです。

:ゆーゆが一人でデビューしたのは7歳の時です。NHKの番組「みんなのうた」にデモテープを送ったら受かって、「6さいのばらーど」を担当することになりました。

娘さんの歌手デビュー、どう思われましたか?

:応援していたので嬉しかったです。それに当時はすでに全国でコンサートをしていましたし、60分のステージがあってもうち15分ぐらいはゆーゆが歌ってくれるなと思ったりもして。全て一人きりでやるよりも、いろいろな人が出てくれた方がコンサート的にも盛り上がりますから。それに私のコンサートは親子で見に来てくれる人が多いので、「ゆーゆちゃん、ゆーゆちゃん」と呼ばれているのを見ると微笑ましい気持ちになります。

:コンサートでは小さな子どもたちをステージに上げて一緒に歌うことも少なくないんですけど、母が歌っている時、私は子どもたちが舞台から落ちてけがをしないようにフォローしたりしています。

海外コンサートもよく行われるのでしょうか?

:最近では特に多くなってきていて、2017年だけでもアメリカをはじめ、ポーランドやスペイン、フランスやイギリス、タイなどに行かせていただきました。中国では国内10カ所、合計1万8,000キロメートルを周遊するツアーをしたりもして。

:中国で印象的だったのは"ウサギの脳みそ"を食べたこと。高級料理らしいんですけど、「食べる?」と聞かれて「食べる!」って。柔らかくて白子のようで、とてもおいしかったです。

:海外に行ってコンサートをすると皆さん一緒に「となりのトトロ」の歌を合唱して下さったりします。でも実は、「となりのトトロ」という映画は発表当時、興行収入が歴代の宮崎駿監督作品の中でワースト1、2位で全く人気がなかったんです。それがテレビで見られるようになったり、ファミリーコンサートを開催し始めたりすると次第に知ってもらえるようになって、今ではこうして海外からもお声掛けいただくまでになりました。本当にありがたいことだなと常々感じています。

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ゆーゆさん、今後の目標はありますか?

:今は歌手のほかに舞台にも挑戦したりしていて、これからはもっと芸能界での活動の幅を広げていきたいし、ゆくゆくは母みたいにジブリソングも歌ってみたいです。ほかには髪の毛を弄ったりメイクしたりするのも好きなので美容やウェディング系の勉強をすることにも興味があって、やりたいことはたくさんあります。

:今も時間があれば私の髪の毛を巻いてくれたりします。あとはYoutube動画を見たりしてメイクの研究も自分なりにしているみたいです。

:それから今、友達と「マグロニカン」という2人組のロックユニットを組んでいて、3月にはデビューライブをする予定にもなっています。今後はバンド活動の方でも活躍できるよう頑張っていきたいです。

最後に、夢を叶えるために大事なこととは?

:大切なのは「思い続けること」と「努力をすること」です。夢を叶えるためにしなければならないことというのは必ずあって、歌手であればまずは自分の声を良く知ること。作詞作曲までしたいのならマイノートを持ち歩き、その瞬間その瞬間に感じたことをメモすること。語彙力を増やすためにたくさん本を読んでみるのも良いかもしれません。そうして必要な努力を惜しまず続けていれば、いつか道は開けると思います。

:歌でも演劇でも、その歳だからこそ表現できるものがあると思うんです。だから何かを始めるのに年齢は関係ありません。これは芸能活動に限った話ではなく、大人も子どもも今の自分だからこそできることがある。何事も思い立ったらまず挑戦してみることです。

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