Vol.202NZ保険コラム

第20回 保険会社により異なるメディカルインシュランス


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メディカルインシュランスを選ぶとき、「どうせ内容は同じなのだから一番安いのを…」と考えていませんか?
日本の国保(健康保険)と違い、ニュージーランドのメディカルインシュランスは会社によって内容が違ったり、同じ商品でも保障範囲の設計によって掛金が違ったりするので、値段だけを基準に選ぶのは注意しましょう。

新田直人

ニュージーランド政府公認のファイナンシャルサービスプロバイダー。AIA Financial Services Network所属のFSNシニアアドバイザーとして、医療保険や死亡、疾病保障といった生命保険からワーキングホリデーや旅行者向けの保険、留学生保険などを扱う。

掛金が異なる場合の条件

◎ 年齢と性別:
年齢が高ければ高いほど掛金も高くなります。また、同じ年齢でも男女で異なる掛金を設定している会社もあります。
◎ カバーの範囲:
基本的な入院治療だけ、あるいはスペシャリストやGP(General Practitioner)などの医療費をカバー、など、保障範囲によっても掛金は異なります。
◎ 自己負担額:
保険適用時に自己負担金額を設定することで、掛金は変わってきます。

各保険会社の商品比較

◎ 決められた最高保障額:
支払われる治療費は無制限ではなく、各会社それぞれ年間最高限度額が決まっています。
◎ 同じカバー範囲内で異なる条件:
同じ入院治療でも、商品によって適用範囲が会社ごとに異なります。例えば、がんの治療において手術をせず化学療法を選んだ場合、適用外とされる商品もあります。
◎ 異なる保障内容:
最近よく耳にする「ノンファーマック(※1)」の薬を保障する、日本を含む海外での手術を保障するといった手厚い内容の保険があります。

※1:第3回コラム参照。

予算の範囲内でしっかりプランニング

このように、同じ健康(医療)保険でも大きな違いがあり、値段だけに気を取られてしまうと、いざというときに「保険が下りない...」といったことになりかねないので要注意。基本的には掛金が高ければそれだけ保障も手厚くなるのですが、予算に限りがある場合、なかなか難しいところです。
 ただ、ニュージーランドは保険設計の自由度が高い国。「カバーされる範囲をしっかり理解」して、それぞれの予算にあった範囲でプランニングすることが重要なのではないでしょうか。

※日本の保険料は収入に応じて決められ、大体の場合、収入の5~10%ほどが健康保険料となっています。自己負担は3割(一部例外あり)。
※ニュージーランドのメディカルインシュランスは日本で販売されている医療保険とは全く別物。どちらかといえば国保(健康保険)に近いので、混同しないよう注意してください。


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