Vol.185特集

永住権につながる 英語能力試験比較


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 2016年10月に行われた移民法の改正により、技能移民部門(Skilled Migrant Category)での永住権申請の際には英語能力を証明する書類の提出が義務付けられるようになりました。また、近年は日本でも進学や就職の際にスピーキングやライティングの能力が求められるようになってきました。それぞれのテストの特徴を知って、自分に合った試験を受けましょう。現在ニュージーランドの永住権の申請に認められている5つの英語能力試験の特徴を解説します。

※データは2017年6月時点のものです

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International English Language Testing System

 年間290万人が受験。大学や大学院などへの入学の際に判断の基準となる「Academic Module」と、求人への応募や永住権申請の際に用いられる「General Training Module」の2つのタイプがある。ListeningとSpeakingはどちらのタイプも同じ内容。受験結果に合格・不合格はなく、4技能それぞれに1.0〜9.0のバンドスコアが付き、総合評価としてオーバーオール・バンドスコアが示される。

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ICL/Auckland English Academy・
Geetha Ramalingam先生

 IELTSの試験対策の指導歴は17年、また、ニュージーランドのIELTSの試験官を6年務めました。これまで多くの学生たちを見てきましたが、日本人の学生は概してアイデアはたくさん持っていても、それをSpeakingの試験で自信を持って口にしたり、Writingの試験の決められたフォーマットで書き表すのに苦戦しているようです。学校ではそれらの苦手を克服し、自信を持って試験に挑むためのサポートをしています。
 授業ではIELTS試験における"do's and don'ts"(すべきこと・すべきでないこと)を解説し、得点アップのためのトレーニングをしていきます。Listening、Reading、Writing、Speakingのそれぞれの問題ごとに解き方を分かりやすく教え、例えばWritingであれば設問に対し、どんな内容をどのくらいの量で書けばいいのかといったことをアドバイスします。
 学校で勉強する一番のメリットは、やはり専門の教師からフィードバックが受けられるということ。課題を解き、それに対する指導を受けることの繰り返しにより、目標とするスコアへ近づくことができます。ICL/Auckland English AcademyのIELTS試験対策のクラスでは、生徒一人一人に寄り添った指導を行っています。

 

ICL/Auckland English AcademyのIELTS試験対策コース

 IELTS4.5〜8.0に対応。3レベルに分かれた6クラスで、きめ細かい指導に定評がある。平日昼間だけでなく、平日夜間(午後5時半から)や土曜日の授業もあり、生活スタイルに合わせて勉強できる。フルタイムの受講生は6週間ごとに模擬テストを受けることができるほか、月に一度IELTS本試験も実施している。


ICL/Auckland English Academy

ICL Education Centre, 10-14 Lorne Street, Auckland

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First (FCE) / First for Schools (FCE for Schools)

 基礎レベルから上級レベルまで展開する英語能力試験。英語に関する知識だけではなく、英語でいかにコミュニケーションが取れるか、英語を使いこなせるかに重点が置かれ、Speakingの試験は他の受験者とペア(または3人1組)で行う。First(FCE)は、中級レベルに相当、ビジネスや学習、旅行など、実生活に活かせる内容。First for Schools (FCE for Schools)は学齢期の子どもを対象とした試験。

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CCELオークランド校・Annika de Ruiter先生

 CCELでFirst(FCE)とAdvanced(CAE)のクラスを指導して4年になりますが、試験対策の勉強を学校でするのと独学でするのとでは、大きな差があります。試験では正確性が求められます。試験について熟知した教師から指導を受けることで間違いや癖に気付き、それらを修正することで正しい英語が使えるようになります。生徒の持つ力を最大限に引き出し、目標達成に導くのが私の役目です。自信を持って本番の試験に臨めるようにサポートしています。 
 どの英語レベルの受験者も同じ内容の試験を受け、1.0〜9.0までのスコアがつくIELTSと違い、Cambridge Englishでは特定のレベルを受験し、合否判定で評価されます。それぞれのレベルの試験で求められる要件が明確なため、ターゲットを絞った効率の良い勉強ができます。また、英語をいかにナチュラルに使えるか、コミュニケーションが取れるかが測られ、Speakingの試験ではディスカッションへの参加性や協調性などが求められます。実生活に即した内容なので、試験勉強といってもテストに合格するためだけの勉強ではなく、日常的に使える基礎的な英語の力を向上させることができます。
 CCELでは、週に20時間の対面式の授業と、3時間のeLearningを用いた勉強を組み合わせています。1クラスあたりの生徒数は最大10人と、少人数制での授業を行っています。

 

CCELのCambridge English試験対策コース

 世界でトップレベルのCambridge English試験対策コースを提供する学校として、2016年には世界130カ国以上、5万2千校以上の中からオセアニア地域で唯一表彰された。First(FCE)、Advanced(CAE)に対応していて、受講期間は12週間(1月スタートのクラスは10週間)。クライストチャーチ校はCambridge Englishのテストセンターに認定されている。


CCEL

オークランド校:
Level 7, 155 Queen Street, Auckland
クライストチャーチ校:
University of Canterbury Campus, Solway Avenue, Christchurch

 
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Test Of English as a Foreign Language Internet Based Test

 受験者総数3千万人以上、世界130カ国以上で認められているアメリカ発祥の英語能力試験。TOEFL PBTとTOEFL iBTの2つがあり、iBT(Internet-based Test)は「読む」「聞く」
「話す」「書く」のすべての技能をコンピューター上で受験。実生活でのコミュニケーションに必要な力を測る。「聞いたものに対して答えを話す」「読んで聞いたものに対して書いて答える」のように、1つの問題で複数の技能を求める問いが出題される。

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Pearson Test of English:Academic

 図表を見て口頭で説明したり、短いエッセーを書いたりと、英語圏での実生活や大学の授業に対応する能力を測る。問題には社会学、経営学、人文学など幅広い分野の論文、伝記、雑誌記事などが使用されるが、答えの内容ではなく、情報を理解する力が評価される。4技能のほかに6つのスキル(Grammar, Oral Fluency, Pronunciation, Spelling, Vocabulary, Written Discourse)も得点化される。

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Occupational English Test

 世界30カ国、70以上の試験会場で実施されている、医療現場で必要とされる英語能力を測るための試験。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医療言語聴覚士、歯科医、獣医師など12の職種に対応。WritingとSpeakingでは、自分の専門医療に関連したトピックについて回答する。

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